郡山市内外から計38名の参加がありました。
大会と併せて堀彩乃女流プロの指導対局が行われました。
結果は下記を参照下さい。
将棋というゲームの特徴の一部に
・難易度が高い。ルールを覚えただけでは何を指してよいかわからない
・カンニング禁止。覚えている知識だけで指さないといけない
・上達するには大量の知識を習得する必要がある
・持ち時間があるゲームなので知識を迅速に使う必要がある
があります。
上記で上げた特徴は受験の特徴と同じで、将棋の「ある程度まで強くなる上達方法」は受験勉強のプロセスと限りなく同じです。受験と違うのは仕方なくやるか、楽しくてやるか、くらいです。但し「ある程度以上」からは違います。(その理由も将棋の特徴に起因しますが、あえて上記のリストには入れていません)
「将棋が強くなると頭が良くなる」と言うのは将棋関係者のポジショントークとして有名ですが、それが受験に強くなることを意味しているのであればほぼ嘘です。将棋に特化した頭の使い方が上手くなるだけです。
その上で将棋が強い人が受験勉強をガチでした時、やる気次第ですが上達プロセスがほぼ同じなので効率よく成績が上がる、はあり得ると思います。
さて、上達プロセスというのは
・本やネット、上手い人から知識を入手して覚える
・実戦で試してみる
・実戦の振り返りをして、使った知識を次回以降の実戦でも活用できるようにする
です。早道はなくて、質は当然大切ですが量が足りなければ上達しません。上達速度は人それぞれですが地道にやれば何歳だろうが上達します。
その上で楽しくないと続かないですよね。辛いと将棋から遠ざかってしまうので。自分のペースでやるのが一番良いです。
なお、私の趣味は飲みながら料理をすることです。勝ち負けがなくて、料理が出来たら食べるだけなのでストレスが全くありません。
・直売所やスーパーなどで、気分で作る料理を決める
・ネットなどでレシピを調べる。なお、作り終わったら毎度忘れる。
・実際に作ってみる。飲みながらですが・・・。途中で出来上がっています。
・たまに奥さんに手助けしてもらう。将棋ウォーズで棋神を使うようなものです。
・家族で食べる。反省はするかもしれないが、次作る時には忘れている。
私の料理のレベルは永世初心者だと思いますが、将棋もこれくらいゆるくやるのが長く楽しめるコツなのかもしれません。(上手くならないですが)
「ある程度まで」と「ある程度以降」の話は次回以降で。
子供大会の結果を追加しました。(全部ではないですが・・・)
村越さんHPの記録を引用しており2002年以降となります。
それ以前の記録って誰かお持ちでしょうか?
入力していて思ったのが、小島君は一般大会で結構勝っている割に子供大会は今年の高校選手権での優勝が初めて?
このコラムの内容は最近、県棋界の一部の人に話している「地方から実力不十分で奨励会6級を受けて、運良く受かったものの伸び悩んで退会」についての提言です。(地方からプロを目指す子供、親御さんに見て欲しい!)
大都市圏に住んでいると「奨励会6級に近い水準」までは強くなりやすいです。その場合はそのまま奨励会に入会するのが良いでしょう。
一方、地方に住んでいると奨励会6級に近い水準の実力があれば「一般の全国大会の代表になりやすい」というメリットがあります。一般の全国大会は元奨励会三段も珍しくなく、上位層のレベルは奨励会級位者よりも明らかに高いです。(下位層で奨励会6級くらいかも)
私の実体験や観察事例から思う、地方の子供が最速で強くなる、奨励会で戦えるルートは以下の通りです。
1.まず奨励会6級レベルを目指す。ぎりぎり6級では地方の普通の県トップの大人にはなかなか勝てないレベル。
2.奨励会に行かずに「プロではないのでアマチュアの大会に参加できる」の権利を使って県の大人を含めたトップを目指す。
3.レベルの低い県だと結構簡単に一般大会の代表になれるので、全国大会に出まくって強くなる。子供で出まくった人はそうはいないので威力はあまり知られていませんが、一度出るだけでもものすごく成長します!!(レベルが高い、持ち時間が長い、雰囲気、知り合いができる、アドバイスをもらえる、などなど)
4.地方でも強豪のいるレベルの高い県では簡単には代表にはなれませんが、全国大会は年間何度かあるので奨励会で戦える素養のある子供はそのうち代表になります。
なお、私は北海道の田舎(函館)に住んでいて高校1年から一般全国大会に出まくりました。威力は体験していますがマジですごいです。
5.地方なのにそれでも代表になれない県、というのは県内に超強豪が多数いる恵まれた環境です。この場合は周囲の大人と相談して奨励会入りかアマチュアで行くか相談すると良いでしょう。
6.一般の全国大会を利用してアマチュアの身分のうちに強化しまくって、実力で優位を取れる状態で入会する。過去、高校生で一般大会の全国上位や優勝は何回かあります。
7.高度に情報化された今、戦略的に地方から一般全国大会での強化を狙って年間全ての大会に出場したら中学生の一般全国タイトルホルダーは十分可能だと思います。(考えただけでも恐ろしい・・・)
私だったら徹底的に一般全国大会を活用して最大で奨励会三段(梅)クラスの実力を持って初段試験で入るを勧めますが、奨励会上級クラスの実力で早く6級入会するルートもありかもしれません。(この場合は1年で1級~初段にはなる)
初段試験という制度があるのに誰も使わないのはもったいないです。私の時代(30年前)にはなかったし、これまで使ったのは1人だけです・・・
私的には中3~高1で上記の実力で受験する、というのが理想です。これだと入会後ノンストップで三段リーグへ上がって大都市圏の奨励会エリートに追いつけます。(もっと早いに越したことはないですが、これでもかなりのものでしょう)
なお、私の話したルートは奨励会三段(梅)までが限界で、三段(竹)、三段(松)を経て三段リーグを抜けるのは奨励会に入ってからの鍛錬が必要です。この奨励会ショートカットでも三段リーグを抜けるのにどれだけかかるかわからない、が現状なので厳しい世界です。
その上で地方の実力不十分な子供に奨励会入りを勧める人達もいます。その後の子供達の行く末は容易に想像できるので不誠実でしょう。アマチュア資格を捨てた地方の子供は都会の子供と比較して不利しかありません。
6級入会でも良いから、せめて地元で無双してから行ってください。
健闘を祈ってます!!!
参加者数:30名
(一般A:8名、一般B:7名、シニア:6名、ジュニア:9名)
●一般の部Aクラス(無差別)
優 勝 白岩 正朗 四段(本宮市)…初優勝(第43期郡山名人)
第2位 鈴木 道士 初段(いわき市・小学2年)
第3位 庄谷 和晃 三段(いわき市・中学2年)
●一般の部Bクラス
優 勝 内ケ﨑啓斗(郡山市・小学6年)
第2位 吉田 圭佑(鏡石町・中学1年)
第3位 寺下 広瀬(須賀川市・高校2年)
●シニアの部
優 勝 新田 善久(郡山市)
第2位 岩松 利計(郡山市)
第3位 石山 重男(郡山市)
●ジュニアのクラス(小中学生・級位者)
優 勝 橋本 航希(東芳小5年・郡山市)
第2位 手代木 怜(富田東小4年・郡山市)
第3位 笈川 友志(広野小6年・広野町)
第4位 宇津城優斗(薫小5年・郡山市)
最強者戦の優勝は大平 駿悟さん(いわき市)
新風戦の優勝者は鈴木 道士くん(いわき市 小学2年生)
でした。本大会はいわき市の方々の活躍が目立ちました。
最強者戦の1~3位は来年5月頃に開催予定の東北六県大会の代表者決定戦の出場権を得ます。
鈴木くんには来年は上の部になる最強者戦での活躍を期待します!
結果詳細は以下を参照下さい。結合しておらず、見にくくてすみません・・・
第44回最強者戦結果(1/5).pdf - Google ドライブ
第44回最強者戦結果(2/5).pdf - Google ドライブ
第44回最強者戦結果(3/5).pdf - Google ドライブ